フリマアプリでは即購入が基本ですが、たまに購入希望者から取り置きを頼まれることがあります。
そのメリットやデメリットをきちんと理解した上で取引を進めないと、トラブルにもつながりかねません。
今回は、取り置きのルールと注意点についてお話します。
取り置きとは?
購入希望者が何らかの理由ですぐに支払いができない場合に、購入手続きを先延ばしにすることです。
理由は、売上金やクレジットカードの締め日、給与日などの都合が多いです。
例えば、「売上金が入ったら購入したいので、2,3日待ってもらえませんか?」や「来月1日になったら支払うので、それまでこの商品を取り置きできませんか?」という形でコメント欄から頼まれます。
メルカリでは推奨されない方法
メルカリは即購入がルールです。すなわち、いつでも誰でもその商品を購入できる状態であることが基本です。
メルカリガイドではどのように記載されているかと言うと、「お断りいただくことをお勧めします」とあります。
取り置きについて明確に禁止されてはいないものの、トラブルに繋がりかねないので推奨はされていないということですね。
取り置きのリスク

取り置きのリスクは次の2つがあります。
購入されないこともある!
実際によくあるのが、「取り置きを依頼されたのに、その日になっても購入されなかった」というケースです。
わたしの経験では、依頼された方の半数近くは約束通りには購入してもらえません。コメントの返信もなく音信不通になることが多いのも事実です。
しかしこの約束は、あくまで取引にも至っていない購入前の出来事です。例え約束を破って購入しなかったとしても、規約違反には当たらずペナルティもありません。
購入希望者の気が変わって「やっぱりやめた!」と思えば、それ以上どうすることもできないということです。
別の人に購入されることもある!
取り置きが決まると、「〇〇様お取り置き」や「〇〇様専用」などとタイトルに記載しておくことが多いですが、それでも別のユーザーに購入される可能性があります。
メルカリは購入した人と取引をすることが基本なので、「〇〇様の取り置きだから」という理由ではキャンセルができません。そのため、購入希望者からコメント欄で苦情を入れられたりすることもあり得ます。
どんな場合に応じる?
それでも取り置きに応じるメリットはあるのでしょうか?
わたしが取り置きを承諾するのは次のような場合です。
- 1ヶ月くらい買い手がつかない商品
- 同じものが複数ある商品
この2つのケース以外では、こちら側に特にメリットがないため、ほとんどお断りしています。
相手の評価をチェック
もし取り置きを応じようと思うのであれば、相手の評価はチェックしておきましょう。
見るポイントは、普通・悪い評価の数と評価の理由です。
理由を問わず普通・悪い評価が複数ある方や、普通・悪い評価が少なくても付けられた理由にルーズな印象のある場合は、約束を守ってくれない可能性が高いです。
反対に、とくに悪い評価のない方で、言葉遣いがきちんとしてコメントのやり取りが丁寧な方は、しっかり約束を守ってくれることが多いです。
取り置きは自己責任
メルカリは取り置きを推奨していません。それゆえ、取り置きに関するトラブルが起きても、事務局のサポートはありません。
「取り置きしたのに購入されなかった」「別の方が購入してしまった」また、その他のトラブルが起きても事務局は介入してくれないので自己責任で行いましょう。
面倒なら断ってしまおう!
取り置きは出品者側からすると、それほどメリットはありません。
本当に購入してもらえるかも分からない上、取り置き期間中に、他の方の購入機会を逃してしまう可能性もあります。
個人的には、なかなか買い手の付かない商品を「買ってくれたらラッキーだな」ぐらいに思えるときにしかオススメしません。
メルカリ自体も推奨していない方法ですので、それを理由に「取り置きは行っておりません」とお断りするのも全然アリだと思います。
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